PDハウスはやばい?評判・口コミと不正請求問題について解説
2025.09.25 2025.09.24
PDハウスはパーキンソン病に特化した有料老人ホームで、2025年8月時点では全国に42施設を展開し、2500名以上が入居しています。利用者の一人ひとりの病状に向き合った医療ケアやリハビリテーションを提供しており、安心して暮らせる環境が整えられています。
一方で、施設について検索すると「やばい」「不正請求」といった単語が並び、気になる方も少なくないでしょう。
本記事では、その背景や現在の運営体制、実際の口コミ、他施設との違いについてわかりやすく解説します。PDハウスとホスピスの違いについても理解できる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事のポイント】
- PDハウスはパーキンソン病専門の有料老人ホーム
- 訪問看護事業の不正請求で一時「やばい」と話題に
- 専門ケアやリハビリ体制が高く評価されている
PDハウスとは
PDハウスはパーキンソン病のケアに特化した在宅型有料老人ホームです。医療やリハビリ、介護、看護を組み合わせた専門的なサポートを行っており、株式会社サンウェルズが運営しています。2025年8月時点で全国42施設、2500名以上の方が利用しています。
パーキンソン病は脳の神経細胞が減少していくことで、体の動きにさまざまな支障が生じる病気です。一般的にはゆっくりと症状が進行するとされています。
限られた時間を過ごすことが一般的な目的であるホスピスとは異なり、PDハウスは病状に関係なく、利用者の症状や状態に合わせた医療やリハビリを行っています。
PDハウスの入居対象者
公式サイトによると、PDハウスの入居条件は以下の2つです。
- 介護保険法の要介護認定1〜5の方
- パーキンソン病および関連疾患で指定難病受給者証を所持または申請中の方
一般的な有料老人ホームとは異なり、医療依存度が高くなる傾向にあるパーキンソン病に特化した介護施設であることがわかります。
PDハウスで対応可能なケア・医療ケア
PDハウスでは、日本を代表するパーキンソン病専門の脳神経内科医と連携をしています。そのため、一般的な有料老人ホームでは難しいパーキンソン病や関連疾患に特化した医療ケアを受けられます。
PDハウスで対応可能な医療ケアを以下の表にまとめました。
医療行為・ケア | 対応状況 | 医療行為・ケア | 対応状況 |
脳深部刺激療法(DBS) | ◯ | 褥瘡管理 | ◯ |
持続皮下注療法(ヴィアレブ) | ◯ | 人工呼吸器 | 応相談 |
レボドパカルビドパ経腸療法(LCIG) | ◯ | ストーマ | ◯ |
胃ろう | ◯ | 血糖管理 | ◯ |
膀胱留置カテーテル | ◯ | たん吸引 | ◯ |
経鼻経管栄養 | 応相談 | 中心静脈栄養ポート埋め込み | ◯ |
膀胱ろう・腎ろう | ◯ | 中心静脈栄養(IVH) | 応相談 |
在宅酸素 | ◯ | お看取り | ◯ |
出典:PDハウス公式サイト
24時間体制の訪問看護が提供されており、いつでも体調の変化に迅速に対応してもらえるため、安心して過ごせるでしょう。
表のとおり、経鼻経管栄養・人工呼吸器・中心静脈栄養(IVH)に関しては応相談となっています。また、他の医療ケアに関しても対応状況が施設によって異なる可能性があるため事前に入居を検討する施設へご確認ください。
PDハウスの特徴
PDハウス最大の特徴にすべての職員が社内資格を取得し、パーキンソン病に関する専門知識を持っていることが挙げられます。
パーキンソン病の症状やケアの方法などについて知識が豊富なスタッフが対応することで、利用者の状態に寄り添ったきめ細やかなケアや関わりが可能です。正しい知識があるスタッフが日々対応することで、わずかな変化も見逃さず、目に見えにくい症状に対応できる点は施設を探す際の大きな安心材料となるでしょう。
また、症状に合わせたリハビリテーションにも力を入れています。脳神経内科医が監修するリハビリプログラムをもとに、専門スタッフによる個別リハビリ、集団リハビリ、生活リハビリが行われています。運動機能が徐々に低下する傾向にあるパーキンソン病の方にとって、継続的なリハビリ環境が整っていることは大きなメリットでしょう。
PDハウスがやばいと言われる理由と不正請求問題
PDハウスについてネットで検索すると「やばい」「不正請求」といったキーワードを目にする機会があるかもしれません。これは、運営会社の株式会社サンウェルズで、訪問看護事業の請求が不適切に行われていた背景があります。
サンウェルズはこの件について2025年2月、第三者委員会による調査報告書を公表しています。過剰な訪問看護や短時間訪問、同行者不在にもかかわらず一律で費用を請求していた問題が明らかになりました。なお、利用者の支給限度基準を超える請求(超過請求)はなかったことも確認されています。
これらの事案については解決策が講じられ、2025年8月現在は再発防止の取り組みが行われています。なぜこのような問題が生じたのか、報告書の内容を深く掘り下げて説明します。
出典:調査報告書(公表版)
過剰な訪問看護
本来は重症度が高い利用者を対象として「1日3回・週7日」の訪問看護方針が設定されていましたが、この看護方針が多くの施設やスタッフの間で全ての利用者を対象としたものとして認識されていました。こうした認識の相違を背景として、利用者の状態や実際の必要性にかかわらず、訪問看護が行われていたケースが多かったと報告されています。
各施設によって差はありますが、結果として多くの施設で過剰な訪問看護が常態化していました。
訪問時間と請求時の時間の乖離
1日3回の訪問看護は訪問看護計画では、通常1回30分と設定されていました。実際の訪問時間が数分程度の短時間であっても訪問看護計画に沿って30分の訪問看護を行ったものとして、記録・請求されていたケースがありました。
調査で確認された短時間訪問の件数・割合を表にまとめました。
時間帯 | 該当施設 | 件数 | 割合 |
日中 | 37/42施設 | 29,351 | 約1% |
夜間 | 41/42施設 | 17,154 | 約19.8% |
短時間訪問が行われた背景には、入居者から途中で退出を求められたり、睡眠中であったケースが多く見られます。
記録と時間が乖離した理由としては、「短時間でも計画上の訪問予定時間を記載すると理解していた」「計画外の時間でも訪問して処置はケアを行なっており、実質的には予定以上の時間を費やしているとため問題ないと考えていた」など、現場での請求認識が誤っていたことが挙げられます。
同行者不在時の不正請求
最後は実際の訪問人数がひとりであっても看護計画どおりの人数を記録し、結果として不正請求になったケースです。調査によると、このような事例は日中と夜間関係なく、全国のPDハウスで発生しており、特に夜間や救急対応時に多く見られています。
「ナースコールや他の入居者への急な対応が必要になった」「ひとりで対応できると判断した」といった理由が挙げられます。また、訪問時間と同じく、訪問計画どおりの人数を記載するという誤った認識で運営されていた背景が明らかになりました。
これらの問題が起きた背景には以下の3点が常態化していたことが確認されています。
- マニュアルの記載が誤解されやすかった
- 施設ごとの単価目標・売上目標が1日3回、複数名訪問を前提とされていた
- 入社時の研修や上司からの指示によって、多くの看護師が標準サービスと誤って認識していた
現在はマニュアルの改訂・単価目標、売上目標の廃止・職員研修の見直し・内部体制の強化を行い、利用者の状態に合わせた訪問回数に見直されています。
PDハウスがやばいと言われるよくない口コミ・評判
では、実際に入居する利用者にとっては「やばい」のでしょうか?悪い口コミには以下のような意見が見受けられました。
ビジネスモデルは良いのだが、介護度が低い利用者はレクも無く、利用者交流する場所も無くメンタル的にADLが低下する。住宅型のため介護、看護、医療などが縦割りで「情報共有」と言っているがされていない事が多い
引用:Google口コミ
家族との面会が30分と短いのが残念でした。人数も2人までと姉妹が全員で面会できないのも残念ですね。家族で会えるスペースがあると良いなと思いました。
引用:みんなの介護
ほんとにパーキンソン病の方や 末期の方で 寝たきりの方は良いかと思いますが 意識のしっかりされてる方にとっては 従業員さんの連絡網が 全く無く 施設であった事の連絡などもその事がらから10日以上経ってからの連絡が家族にあり 本人が何もわからないので 家族に本人からの連絡なども出来ず?言わなければ何もわからないって感じです。
引用:Google口コミ
特に面会は予約制・回数制限についての意見が寄せられてます。口コミは各施設によって変わるため、事前に入居を考えている施設の口コミを確認すると良いでしょう。
PDハウスのいい口コミ・評判
一方で、PDハウスの特性やスタッフの対応など口コミや評判が数多く見受けられます。実際の口コミをいくつか紹介します。
施設は明るく、スタッフのワークスペースもオープンで、信頼できます。
掃除も行き届いていると思います。部屋は窓があり明るいです。個人の能力等で色々食事を出して下さり、何よりも温かくて美味しい食事だと本人が言っているので良かったです。
引用:いい介護
専門医が、かかりつけ医になるので、神経内科に通院せずに済みます これは本人にとっても、家族とっても有難いです、又スタッフの方がパーキンソン病を理解されているのも心強いです
引用:安心介護紹介センター
スタッフの方皆さんとても感じ良く、介護をとても手厚くして頂き、安心して入居できると感じました。 スタッフの方の人数はとても多く、専門知識のある理解あるスタッフの方々なので、安心して入居できると感じました。夜も人数を増やして勤務して下さっている点も信頼出来ると思いました。 レクリエーションやリハビリの充実がとても良く、日々、規則正しく生活出来る点がとても良いと思いました。駅から近く、環境も良い落ち着いた場所でした。 ほぼ全て込みの料金設定で安心して入居できると感じました。明確な料金の提示も事前に知ることができ、信頼出来ると感じました。
引用:みててねケア
施設はとにかく明るくてきれい、特有のイヤな臭いもありませんし、イベントは毎月趣向を凝らされています。食事も手作りでおいしいです。また本人が食べたいものを家族が持ってきて食べることもできます。持ち込み食品の品質管理もしてくださいます。
引用:シニアの安心相談室
パーキンソン病に特化した施設でスタッフも専門知識を持っていることが高い評価につながっているようです。
医心館・ReHOPEとの比較
全国展開している施設に「医心館」と「ReHOPE」があります。いずれも有料老人ホームという点は同じですが、それぞれの対象となる病気や入居条件、ケア内容に明確な違いがあります。
PDハウスはパーキンソン病の方をサポートする住宅型有料老人ホームです。症状に合わせたリハビリテーションや脳神経内科による治療、生活支援が行われています。症状に関係なく、医療依存度の高い方も入所可能です。また、終末期のケアにも対応していますが、入所のタイミングに特別な条件はなく、病状や希望に応じて選ぶことが可能です。
一方、「医心館」「ReHOPE」はがんや進行性の病気を持つ方、医療依存度の高い方を対象としています。それぞれ特徴が異なりますが、どちらも穏やかに過ごせるように配慮された施設になっています。この2つの施設の口コミや評判を紹介します。
医心館の口コミ・評判
医心館は慢性期・終末期の看護と介護に特化した、医療特化型施設です。人工呼吸器や中心静脈栄養など、医療依存度が高い方を受け入れています。24時間体制で看護師や介護士が常駐し、在宅医療を担う医師と連携しながら、入居者の症状や希望に応じたケアを提供しています。
医心館に関する口コミを紹介します。
看護師さんを呼ぶ事が多かったのですが、嫌な顔ひとつせず対応してくれました。 分からないことだらけの私の質問にも快く答えてくれて感謝してます。 それと重症な方ばかりだから忙しいとは思いますが、週に2日お風呂に入れてくれて風呂好きな母は嬉しそうでした。 家に居たら色んな装置を付けてるので家族だけではお風呂に入れられないし、訪問入浴さんにお願いしても週2日は無理だと思うので有難かったです。
引用:安心介護紹介センター
入所から看取りまで、一貫して心強かったです
これは私の母の状態に起因するものなのかもしれませんが、母が痛いといえば効きの良い痛み止めを投与してもらえ、ひどく恐怖を感じているようであれば対応するお薬を投与してもらえました
これは在宅介護を続けていた場合にはできなかったことだと思います
痰の吸引や入浴も丁寧に対応してくれました
私の思いや葛藤に対しても寄り添っていただけました
母の最期の日の朝、電話で状況を教えてもらったので駆けつけることができました
母の手を握り頭を撫で感謝の言葉を伝えながら母が穏やかに最後の息をするところを見送ることができました
引用:Google口コミ
スタッフさん個々は良い人であることは間違いありませんが、業務量とマンパワーのバランスがはた目から見てもとれておらず、 逆に現場スタッフさんの体調が心配になるくらい忙しくしています。
引用:安心介護紹介センター
居室自体も大変きれいでしたが、入居者は短期入居の予定だったので、部屋には備品がなくていろいろ揃えるのは大変だったと思います。
引用:介護のほんね
さらに医心館の詳しい情報や口コミを知りたい方は別記事「医心館はやばい?サービス内容や口コミなどを他ホスピス事業者と徹底比較」をご覧ください。
ReHOPEの口コミ・評判
ReHOPEはがん末期や進行性の病気などの方が、残された時間を穏やかに過ごせるよう支援を行うホスピス型住宅です。専門的知識を持つスタッフがチームで24時間サポートを行い、自宅で過ごしているような「その人らしい生活」を送れるように配慮されています。
ReHOPEに関する口コミを紹介します。
スタッフのサポート体制が充実しているのと、新築施設で建物内部も綺麗なのと、面会が自由で小さな子供の面会も制限がなく気に入ってます。施設内は清潔に保たれ、日差しが差し込む明るい雰囲気で、温かみを感じました。
居室内へはテレビ等自由に持ち込み可能で、自宅感覚を味わうことも可能な感じです。
引用:いい介護
大変親しみやすく、スタッフ間でのやり取りも緊張感がなく好印象でした。入居者のみなさんもいつもお互いにコミュニケーションしている様子が伺えました。
引用:ケアスル介護
電話でとても不快な思いをしたことが一度ありました。父が亡くなって退所したのに、その情報をご存じなかったのか、退所についての理由をきかれたこと。(亡くなって落ち込んでいる時に、何で退所したのか不備の有無等を聞かれた。)
引用:シニアのあんしん相談室
看護師が威圧的な態度で怖かった。
使命感に囚われたロボット。
二度と近づきたくない。
引用:Google口コミ
さらにReHOPEの詳しい情報や口コミを知りたい方は別記事「【2025年最新】ホスピス型住宅「ReHOPE」の口コミ評判は?施設や看護師の対応などを徹底調査!」をご覧ください。
まとめ
PDハウスは、パーキンソン病および関連疾患に特化した住宅型有料老人ホームです。脳神経内科と連携した医療ケアや専門的なリハビリ、24時間体制の看護により、徐々に運動神経が低下しやすい利用者も安心して過ごせる環境が整っています。
一方で、過去には訪問介護に関する不適切な請求があり「やばい」といったネガティブな評判をされています。ただし現在は改善策が講じられ、再発防止に向けた取り組みが進められています。
スタッフに対しては好意的な口コミも多く見られますが、施設ごとに雰囲気は異なるため、口コミを参考にしつつ、気になる点は直接見学や問い合わせで確認してみるとよいでしょう。
FAQ
PDハウスの良い口コミは?
PDハウスは、明るく清潔な環境や雰囲気、パーキンソン病に特化した専門的なケアが高く評価されています。専門医との連携や専門知識を持つスタッフが対応してくれることによる安心感や、リハビリテーションの充実も好評でした。
料金が明確で、生活の質を保ちながら安心して過ごせる施設との声が寄せられています。詳細については記事内「PDハウスのいい口コミ・評判」をお読みください。
PDハウスの悪い口コミは?
介護度が低い利用者に対するレクリエーションや交流の機会が少ないことへの懸念が指摘されていました。また、面会は予約制で時間や人数に制限があり、家族全員での面会が難しいという声も聞かれました。さらに詳しい内容は記事内「PDハウスがやばいと言われるよくない口コミ・評判」をご覧ください。
PDハウスがやばいと言われるのはなぜ?
大きな理由の一つに2024年に報道された不正請求問題があります。調査報告書によると、利用者の状態に関係ない過剰訪問や短時間訪問でも診療報酬を不正に請求していた事例が確認されました。
さらに、本来必要とされる複数名での対応を行わずにひとりで訪問していたにもかかわらず、適切な請求を行っていませんでした。こうした不適切な請求や運営体制が明らかになったことで「やばい」と言われる要因とされています。
詳しくは記事内「PDハウスがやばいと言われる理由と不正請求問題」をご覧ください。