医心館でかかる費用は?不正に請求される?ファミリー・ホスピスと比較して解説!
2025.01.27 2025.10.30
医心館は慢性期・終末期医療に特化した大手のホスピスです。ホスピスを選ぶ際、大手が運営している施設という点や医療に特化しているという点で医心館を候補に考えたものの、最近の不正請求問題で入居を迷っている方も多くいるでしょう。
本記事では医心館の入居にあたってかかる費用や、他社ホスピスとの比較、医心館の不正請求問題について解説します。他社のホスピスの費用や特徴も比較対象として紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【この記事のポイント】
- 医心館の利用には賃料・管理費や食費、実費に加え介護保険・医療保険の自己負担額がかかる
- ReHOPEやファミリー・ホスピスなど、施設ごとに利用料金は異なる
- ホスピスを選ぶ際は料金だけでなくかかりつけ医への相談を行い、入居と在宅のメリット・デメリットを比較することが大切
医心館とは
医心館は株式会社アンビスホールディングスが運営する、業界でも大手のホスピスです。医療依存度の高い方を受け入れており、慢性期・終末期医療に特化した医療施設型ホスピスを住宅型有料老人ホームという形で運営しています。
訪問看護ステーションと訪問介護ステーションを併設しており、看護師が24時間体制で質の高い医療ケアと療養生活を提供しています。
医心館については別記事「医心館の口コミ・評判は?ReHOPEとの比較もあわせて解説」で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
一般的なホスピスの入居ににかかる費用
この記事でのホスピスとは、病院ではなく施設であるため、医師は常駐せず介護士や看護師が入居者をサポートします。そのため、ホスピスは入院費用ではなく、家賃や訪問介護などの費用が掛かります。
ホスピスに入居する場合、固定費としてかかる費用は家賃や施設管理費です。家賃は入居する部屋に対して支払い、この部屋は個室であることが一般的です。施設管理費には清掃費用や水道光熱費、維持費などが含まれます。
次にかかる費用は、医療保険や介護保険の自己負担分です。ホスピスでは、各居室に看護師や介護士が訪問してサポートするため、訪問診療や訪問介護の費用がかかります。この費用は入居者の年齢や所得に応じて自己負担割合や限度額が異なります。
生活費には、食費や寝具レンタル、洗濯代行費用などが含まれます。食事ができない場合はこの食費の請求はありません。寝具レンタルや洗濯代行は必要に応じて依頼でき、その費用は施設によって違うため、詳細な費用については別途問い合わせしましょう。
医心館の入居にかかる費用はいくら?
医心館の場合、施設によって金額が異なるため、利用したい施設の候補が複数ある場合は、それぞれの施設に問い合わせするか公式ホームページから確認しましょう。
管理費は東京都内で現在運用中の18の施設のうち、12施設が47,500円ですが、賃料は54,000円~97,500円と、施設により大きな幅があります。食費に関しては月ごとの施設もありますが、ほとんどが日ごとで計算されるようです。
また、寝具(リネン)代や洗濯代行を依頼する場合、別途費用がかかりますが、こちらも日ごとで計算される施設が多く、施設によって費用が異なります。
おむつなどの消耗品は施設ごとに定額または実費で請求されます。
医心館の詳しい料金体制については別記事「医心館の利用にかかる料金は?ホスピスの選び方とあわせて解説」をご覧ください
医心館と他社ホスピスとの費用比較
ファミリーホスピスは家としての家庭らしさを実感できる、暮らしの充実度が高いことが特徴のホスピスです。入浴・排泄・食事など、基本的な生活を自分らしく過ごせるような設備やサービスの提供に力を入れています。全国に53の施設があり、東京都内には17の施設が運用されています。
ファミリーホスピスの評判については「ファミリー・ホスピスの口コミと評判!医心館やReHOPEとどちらがいい?」で解説しています。
ReHOPEは医療連携やケア体制に力を入れており、質の高い医療ケアが特徴のホスピスです。面会の制限も基本的に設けられていないことから、終末期を安心して過ごすことができます。全国に60の施設があり、東京都内には5施設が運用されています。
ReHOPEの評判については「【2025年最新】ホスピス型住宅「ReHOPE」の口コミ評判は?施設や看護師の対応などを徹底調査!」で解説しています。
医心館、ファミリー・ホスピス、ReHOPEの3社について、家賃・管理費・食費・入居一時金を比較していきます。
東京都内の3社の費用目安は以下のとおりです。
| 医心館 | ファミリー・ホスピス
(エコノミー・スタンダードプラン) |
ReHOPE | |
| 家賃 | 54,000~97,500 | 52,000~80,000 | 40,000~77,000 |
| 管理費 | 36,400~113,550 | 57,000~100,000 | 43,100~64,120 |
| 食費 | 35,640~62,700 | 25,920~66,000 | 32,400~38,880 |
| 入居一時金 | なし | 220,000
※らいふプラン作成費 |
なし |
| 合計 | 126,040~273,750 | 354,920~466,000 | 115,500~180,000 |
ファミリー・ホスピスでかかる費用
ファミリー・ホスピスは各施設でかかる費用が異なるだけでなく、選択するプランによっても変動します。
ファミリー・ホスピスでは、エコノミー・スタンダード・デラックスの3種類のプランが選択できます。エコノミープランやスタンダードプランの月々の費用は医心館とあまり変わりませんが、デラックスプランの場合、およそ月々20万円です。デラックスプランは他の居室に比べて広く、ソファベッドやシャワー室など設備が充実しています。
また、ファミリー・ホスピスでは、ほとんどの施設で入居時費用として「らいふプラン作成費」がかかります。「らいふプラン作成費」とは、入居後の生活をサポートするためのプラン作成費用で、全施設共通税込220,000円です。
なお、ファミリー・ホスピスでも医心館と同様、医療費や介護費用は固定費用とは別に請求されます。
入居を検討する際には、希望する部屋の費用や管理費がいくらなのか、実際に見学するなどして確認しましょう。管理費の代わりに共益費や生活支援基本サービス費などが設定されている施設もあります。
その他詳細な費用については以下の公式ホームページで確認するか直接ご確認ください。
ReHOPEでかかる費用
ReHOPEは地域やお部屋の大きさなど、施設によって家賃や管理費が変動します。東京都内であれば家賃、管理費込みで約80,000~130,000円程度で利用することができます。食費も32,400~38,880円と、施設により若干変動しますが、どの施設も日割り精算が可能です。
原則入居一時金はありませんが、一部の施設では敷金が発生する場合もあります。ホームページで施設ごとの費用を検索できるため、詳しくはこちらでご確認ください。
また、ReHOPEでは、オプションで寝具のレンタルや洗濯代行サービスが利用できます。寝具レンタル費用は月3,300円、洗濯代行サービスは施設により異なりますが月々5,000円前後で利用できます。なお、衣類やタオル、紙おむつなどを定額で利用できるサービスを提供している施設もあります。
なお、以下のReHOPEのホームページでは、介護度別の訪問看護費用や実際にかかる自己負担額のイメージを紹介しています。
参考:ホスピス型住宅のReHOPE | ご利用を検討中の方 | 費用
医心館と他社ホスピスとのサービス・特徴を比較
医心館、ファミリー・ホスピス、ReHOPEの3社のサービス・特徴は以下の通りになります。
| 医心館 | ファミリー・ホスピス | ReHOPE | |
| 対象疾患 | がん末期
神経変性疾患 その他医療依存度が高い方 など |
がん末期
神経難病 重度介護の方 など |
がん末期
指定難病 筋委縮性側索硬化症(ALS) 重症筋無力症 など |
| サービス内容 | 緩和ケア
疼痛管理 栄養補給 人工呼吸器 人工肛門 褥瘡・自壊創処置 など |
疼痛管理
人工呼吸器 抗がん剤治療 在宅酸素療法 胃瘻 など |
麻薬管理
疼痛管理 神経ブロック 痰吸引 人工呼吸器 人工肛門 褥瘡・自壊創処置 胃瘻 ドレナージ 輸血 など |
| 特徴 | 高度な看護ケアに注力
全国展開で施設数が多い |
「家のようなホスピス」がコンセプト
家庭的な環境でできる限り自由な生活が可能 |
自宅に近い環境で専門的なケアが受けられる
個別対応の充実度が高い |
医心館の特徴
医心館は主にがん末期の方や医療依存度の高い方が対象で、医療対応に特化した施設のため、病棟のような手厚い看護が受けられます。有料老人ホームに訪問看護・訪問介護ステーションを併設しており、3つの機能をあわせ持つ施設であることが特徴です。
医師機能をアウトソーシングすることで病床を確保し、地域の医療機関や訪問薬剤師、訪問リハビリの方などと連携し、慢性期・終末期医療の不足を補っています。
ファミリー・ホスピスの特徴
ファミリー・ホスピスは主にがん末期や神経難病の方を対象とした施設で、専門性の高いケアと充実した生活を支援することに特化しています。少人数制で家庭的な雰囲気があり、終末期でも最大限自由な生活を送ることができる点が特徴です。
全ての居室にトイレを配置、個浴対応が可能、食事も身体・嚥下状態に応じて用意されており、看護師・介護士の食事介助も受けられるため、最期まで安心して暮らすことができます。
ReHOPEの特徴
ReHOPEは主にがん末期や指定難病の方が対象で、快適な環境と医療対応のバランスが良い施設です。全室個室で制限なく柔軟に面会ができ、生活の自由度が高いことが魅力です。また、施設ごとに独自でアロマセラピーを行うなど新しい取り組みにも積極的なため、質の高いケアが受けられます。
生活全般のケアはもちろん、看護介護サービスも充実しており、医療依存度の高い方のニーズにあわせた医療処置やケアを行うことができます。
ReHOPEの特徴について、詳しくは「ホスピスの費用比較!ReHOPEと医心館の費用の違いとは」でも紹介しています。
医心館の不正請求問題
医心館は虚偽の記録により不正に報酬を得ていたことが、現在ニュースにも大きく取り上げられています。
実際には必要ない方にも、報酬が得られる上限である1日3回の訪問行うことが初めから決まっていたり、数分の訪問を30分以上の訪問と記録しているなど、実際の内容とは異なる記録を作成していたことが内部文書や複数の元社員からの証言で判明しました。
特別調査委員会によると、少なくとも約6300万円分の実態のない診療報酬の請求があったことが報告されていますが、人為的なミスがほとんどの原因であり、組織的に行われているような重大な不正ではないと判断されています。
出典:株式会社アンビスホールディングス「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」
ホスピスの費用が不正に請求される仕組みとは
難病患者や末期がん患者は医療保険や高額療養費制度などにより、自己負担額に上限があり、医療費がかなり軽減されています。そのため、1日の訪問回数や深夜対応、複数人での訪問などの加算がついて施設側が高額の請求をしても、自己負担額は少なく済みます。
利用者やその家族は診療報酬の算定や加算制度に詳しくない場合も多く、医療費の軽減により支払う金額に違和感も少ないことから、明細を確認しただけでは不正請求や過剰な加算があることに気づきにくいことが今回の問題の背景にあります。
安心できる施設を選ぶために
安心して家族を任せられる施設を選ぶためには、いろんな方法で情報を集める必要があります。まずは専門家への相談や口コミをチェックしましょう。
本人の病状や必要なケアが受けられるホスピスを医師やケアワーカーなどの専門家の目線で紹介してもらったり、自分で調べた中で気になる施設がある場合はその施設が適しているかなどを相談してみるのも良いでしょう。
気になる施設を数件絞り込んだら、実際に見学してみることをおすすめします。施設の清潔感や現在働いている職員の雰囲気など、直接自分の目で確認することが重要です。
詳しいホスピスの選び方や口コミなどは、別記事「【2025年】評判の良いホスピスは?口コミ・評価の高いホスピスの選び方とおすすめ施設」にまとめていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
医心館の入居にかかる費用と他社との違いについて紹介しました。
今回は3社の東京での費用を目安に比較しましたが、同じ会社の施設でも地域や立地、プランなどにより、かかる固定費は変動します。家賃や管理費は毎月必ずかかるお金なので、今後支払っていける価格帯を選びましょう。
また、毎日を過ごす場所を選ぶという点も加味し、環境や医療体制は整っているか、信頼できる施設か、など様々な観点から候補を選ぶことも重要です。
FAQ
医心館の利用にかかる料金は?
医心館の利用にかかる主な料金は、以下のとおりです。
- 賃料・管理費
- 食費
- 実費
- 介護保険利用時の自己負担
- 医療保険利用時の自己負担
なお、料金の内訳については各施設によって異なります。
詳しくは記事内「医心館の利用にかかる料金」をご覧ください。
医心館以外のホスピスはどれくらい料金がかかる?
例えばReHOPEの場合、個別の事情により変動するものの、およそ15〜25万円ほどかかるとされています。フレアスやスーパーコートも同様に、施設ごとに料金が異なるため別途問い合わせる必要があります。
詳しくは記事内「そのほかのホスピスの利用でかかる料金」をご覧ください。
ホスピスを選ぶ際は料金以外にも目を向ける必要がある?
ホスピスは料金だけではなく、かかりつけ医への相談内容や入居と在宅のメリット・デメリットの比較を通じて判断しましょう。また、病院側ではなく自分たちの意思で選択することも重要です。
詳しくは記事内「料金だけではない?ホスピスを選ぶ際に重要なポイント」をご覧ください。